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2014/12
「タフ」という番組を観て。
ご覧頂き、ありがとうございます。長生です。
ここ数日の私自身の出来事で、競馬に関しても、
ちょっと「心ここにあらず」だった私。
昨日の朝は、久しぶりに、どこか沈んだような状態でした。
土曜日は、ブログの更新もせず、競馬もまったくできずと
という状態でしたが、日曜日は、朝5時に起きて、
少しでも気分を盛り上げるべく、
The Ultimate Fighter(ジ・アルティメット・ファイター)
通称「TUF(タフ)」のビデオを見ながら、
馬券の準備作業をしていました。
これは、現在の格闘技界で世界最高峰と言われる
アメリカの総合格闘技『UFC』への登竜門番組として、
全米で大ヒットした番組なのですが、日本の番組で言うと、
昔流行った「ガチンコファイトクラブ」に似ていますかね。
(元・プロボクシング世界王者、竹原慎二氏が有名になった
番組です。)
私が見たシーズン18の回は、UFC世界最強女子の
呼び声高い、バンタム級王者、ロンダ・ラウジーが
コーチの回だったのですが(ちなみに、B’zの稲葉氏が
ロンダのファンとのことです。私も今はファンですね。)、
UFCのレギュラー出場を目指す多数の応募者の中から、
男女それぞれ16名ずつ、計32名選ばれ、
それを二手に分けて、
TUF[タフ]の合宿所入りの権利を賭けて対決。
勝った選手が、TUFの合宿所に入ることができ、
そこで、ロンダ・ラウジーと、もう一人の
(ロンダと対決する相手側の)現役の有名女子選手が
コーチについての約2ヵ月の合宿所生活。
合宿中は練習以外の外出も、電話もメールもネットも禁止。
恋人に会いたくても会えない。
子どもに会いたくても会えない。中には気が狂う選手も。
ひたすら練習のみの共同生活。その合宿期間中、
合宿生同士でサバイバル・トーナメント戦を行い、
最後まで勝ち残った者が、ハーレイ・ダビッドソンと、
UFCとの最低保障10万ドル(約1,200万円)の契約を
得ることができるという番組です。
6月にWOWOWで録画した番組を今頃見ているのですが、
この番組から闘争心とかハングリー精神とか学べるので、
私的に好きな番組です。
一方、選手はというと、合宿生同士でサバイバル・
トーナメントを行うわけで、一緒に共同生活している
他の合宿生が全員「敵」ということになるわけですが、
他の合宿生だけではなく、もう一つの “強敵”がいます。
それは、
自らの減量 です。
ウエイト制(体重別制)の格闘技は、全て契約体重が
決められています。だから、試合前には減量をして、
自らの体重を契約体重に落とす必要があります。
普段の体重から3㎏、5㎏、中には10㎏落とす人も
ザラにいます。
合宿生のほぼ全員が、UFCとの契約を勝ち取るべく、
合宿期間中も節制し、ファイナリストを目指すわけですが、
一人、ロンダがコーチしている選手で、合宿期間中も、
ジャンクフードを食べ、周りからヒンシュクを買っている
選手がいました。ここではA選手とします。
そのA選手は、インタビューで、
「俺は何でも好きなものを食ってる」
「俺は好きなものを食う代わりに、ハードに練習するし、
いい闘いもするし、もちろん体重も作る。
人生は楽しまなきゃ。プロらしく練習して闘うだけだ。
これが俺のスタイル。」
「俺は、これまでこの方法で体重を落としてきたし、
今回もこれがベストな方法だと思う。」
「ロンダは、俺の食事にいろいろ細かいことを言うけれど、
俺のやり方を黙って見てほしい。」
など、いろいろ豪語していました。
しかし、計量当日、契約体重61.5㎏のところ、
A選手の体重は、66㎏。なんと4.5㎏のオーバーです。
計量当日に、1,2㎏落とすとはいえ、4㎏オーバーは
あまりにも大きい。計量まで、あと4時間、
トレッドミルでランニングし、サウナに入り、
塩風呂に浸かる。そして、また、走ってサウナ。
走ってサウナを繰り返す。
(以下、ロンダやコーチ陣とA選手との会話。)
【ロンダ】
あと、2時間、根性入れてやるのよ。
最後の最後まで追い込まなきゃダメ。
いざ計量の時間。秤は63.5㎏を指す。
まだ2㎏オーバー。
あと、1時間以内に2㎏落とさないと失格になります。
格闘技の世界で、2㎏オーバーというと、
もう犯罪の領域というか、完全なプロ失格です。
(サウナ室でのロンダとの会話)
【A選手】
もう落ちませんよ。(泣きながら)
【ロンダ】
まだ1時間あるわ。
【A選手】
1㎞そこら走ったところで
1㎏そこそこしか落ちませんよ。
すみません。(泣きながら)
【ロンダ】
まだ終わってないんだから、あきらめないで。
(A選手、サウナを出てトイレでぐずる。)
【ロンダ】
サウナから出ないで!
(それでも、A選手制止を振り切り、トイレ&シャワー室へ)
(トイレ&シャワー室で)
【ロンダ】
問題は体重を作れるどうかではなく、あきらめないこと。
時間切れなら仕方ない。でも、ここであきめたら、
これからの人生、棒に振ることになるわ。
今、あなたが考えていることは、サウナの中で考えて。
限られた時間の中でベストを尽くすのよ。
【A選手】
今、1時間で2㎏なんて落とせません。
夜までじゃないと、とても無理です。(泣きながら)
【ロンダ】
いや、できる。あきめないで。
トイレに座ったまま、あきらめるなんて言わないで。
これまでの努力が水の泡でしょ。
【A選手】
俺はもう干からびてます。
【ロンダ】
汗かいてるから干からびてないでしょ。
【ロンダ側の別コーチ】
たとえ失敗したっていい。でも、今は自分を信じろ。
最後までやってダメなら、仕方ない。
まだあきらめるのは早い。さぁ、サウナに入って。
【A選手】
もうダメです。(泣きながら)
【ロンダ側の別コーチ】
やるぞ。あきらめるな。よし、5分だけ、
時間与えるから、また来るぞ。
(5分後、A選手を呼び戻そうとする。)
【ロンダ側の別コーチ】
どうだ? やる気になったか?
【A選手】
もう終わりです。
ここから2㎏落とすことはできません。
【ロンダ側の別コーチ】
なんだと?
【A選手】
ここまで5時間ぶっ通しで落として、
そこからさらに、2時間やって63.5㎏。
あと2㎏、もう無理です。
俺がここ3,4日間、バカやっちまったんです。
【ロンダ側の別コーチ】
食い過ぎたのか?
【A選手】
俺が悪いんです、自分でけじめつけます。
【ロンダ】
もう少しもやる気は残ってないの?
【A選手】
もう時間もないし、
シャワーの水、飲んじまいました。
もう終わりです・・・
その瞬間、A選手は、トーナメント戦の失格のみならず、
合宿所からの強制退去が命じられたのでした。
UFCの代表からも罵声を浴び、彼が憧れの夢舞台
UFCに上がることは、おそらく一生ないでしょう。
心が完全にポッキリ折れた人を見た瞬間でした。
と、すみません、長々と番組でのやりとりを書きましたが、
日曜日、朝5時過ぎから6時近くまで、馬券の準備作業を
しながら、このTUF[タフ]という番組を見て、
「あきらめること」とか「あきらめないこと」とか、
「やっぱりやってきたツケは、必ず回るよな」とか、
あれこれ考えてしまいました。(汗)
実のところ日曜日は、作業前に一瞬、
「今日は無理してTRYする必要もないかな」と、
考えが入ったことも事実なのですが、「いやいや、
最初からそういうモードになるのはいかん」と、
思いながら、日曜日の勝負をしたのでした。
というわけで、長くなりましたので、
日曜日の結果は、また改めてアップします。
今日は、このような内容で失礼致しました。
ご精読ありがとうございました。
ここ数日の私自身の出来事で、競馬に関しても、
ちょっと「心ここにあらず」だった私。
昨日の朝は、久しぶりに、どこか沈んだような状態でした。
土曜日は、ブログの更新もせず、競馬もまったくできずと
という状態でしたが、日曜日は、朝5時に起きて、
少しでも気分を盛り上げるべく、
The Ultimate Fighter(ジ・アルティメット・ファイター)
通称「TUF(タフ)」のビデオを見ながら、
馬券の準備作業をしていました。
これは、現在の格闘技界で世界最高峰と言われる
アメリカの総合格闘技『UFC』への登竜門番組として、
全米で大ヒットした番組なのですが、日本の番組で言うと、
昔流行った「ガチンコファイトクラブ」に似ていますかね。
(元・プロボクシング世界王者、竹原慎二氏が有名になった
番組です。)
私が見たシーズン18の回は、UFC世界最強女子の
呼び声高い、バンタム級王者、ロンダ・ラウジーが
コーチの回だったのですが(ちなみに、B’zの稲葉氏が
ロンダのファンとのことです。私も今はファンですね。)、
UFCのレギュラー出場を目指す多数の応募者の中から、
男女それぞれ16名ずつ、計32名選ばれ、
それを二手に分けて、
TUF[タフ]の合宿所入りの権利を賭けて対決。
勝った選手が、TUFの合宿所に入ることができ、
そこで、ロンダ・ラウジーと、もう一人の
(ロンダと対決する相手側の)現役の有名女子選手が
コーチについての約2ヵ月の合宿所生活。
合宿中は練習以外の外出も、電話もメールもネットも禁止。
恋人に会いたくても会えない。
子どもに会いたくても会えない。中には気が狂う選手も。
ひたすら練習のみの共同生活。その合宿期間中、
合宿生同士でサバイバル・トーナメント戦を行い、
最後まで勝ち残った者が、ハーレイ・ダビッドソンと、
UFCとの最低保障10万ドル(約1,200万円)の契約を
得ることができるという番組です。
6月にWOWOWで録画した番組を今頃見ているのですが、
この番組から闘争心とかハングリー精神とか学べるので、
私的に好きな番組です。
一方、選手はというと、合宿生同士でサバイバル・
トーナメントを行うわけで、一緒に共同生活している
他の合宿生が全員「敵」ということになるわけですが、
他の合宿生だけではなく、もう一つの “強敵”がいます。
それは、
自らの減量 です。
ウエイト制(体重別制)の格闘技は、全て契約体重が
決められています。だから、試合前には減量をして、
自らの体重を契約体重に落とす必要があります。
普段の体重から3㎏、5㎏、中には10㎏落とす人も
ザラにいます。
合宿生のほぼ全員が、UFCとの契約を勝ち取るべく、
合宿期間中も節制し、ファイナリストを目指すわけですが、
一人、ロンダがコーチしている選手で、合宿期間中も、
ジャンクフードを食べ、周りからヒンシュクを買っている
選手がいました。ここではA選手とします。
そのA選手は、インタビューで、
「俺は何でも好きなものを食ってる」
「俺は好きなものを食う代わりに、ハードに練習するし、
いい闘いもするし、もちろん体重も作る。
人生は楽しまなきゃ。プロらしく練習して闘うだけだ。
これが俺のスタイル。」
「俺は、これまでこの方法で体重を落としてきたし、
今回もこれがベストな方法だと思う。」
「ロンダは、俺の食事にいろいろ細かいことを言うけれど、
俺のやり方を黙って見てほしい。」
など、いろいろ豪語していました。
しかし、計量当日、契約体重61.5㎏のところ、
A選手の体重は、66㎏。なんと4.5㎏のオーバーです。
計量当日に、1,2㎏落とすとはいえ、4㎏オーバーは
あまりにも大きい。計量まで、あと4時間、
トレッドミルでランニングし、サウナに入り、
塩風呂に浸かる。そして、また、走ってサウナ。
走ってサウナを繰り返す。
(以下、ロンダやコーチ陣とA選手との会話。)
【ロンダ】
あと、2時間、根性入れてやるのよ。
最後の最後まで追い込まなきゃダメ。
いざ計量の時間。秤は63.5㎏を指す。
まだ2㎏オーバー。
あと、1時間以内に2㎏落とさないと失格になります。
格闘技の世界で、2㎏オーバーというと、
もう犯罪の領域というか、完全なプロ失格です。
(サウナ室でのロンダとの会話)
【A選手】
もう落ちませんよ。(泣きながら)
【ロンダ】
まだ1時間あるわ。
【A選手】
1㎞そこら走ったところで
1㎏そこそこしか落ちませんよ。
すみません。(泣きながら)
【ロンダ】
まだ終わってないんだから、あきらめないで。
(A選手、サウナを出てトイレでぐずる。)
【ロンダ】
サウナから出ないで!
(それでも、A選手制止を振り切り、トイレ&シャワー室へ)
(トイレ&シャワー室で)
【ロンダ】
問題は体重を作れるどうかではなく、あきらめないこと。
時間切れなら仕方ない。でも、ここであきめたら、
これからの人生、棒に振ることになるわ。
今、あなたが考えていることは、サウナの中で考えて。
限られた時間の中でベストを尽くすのよ。
【A選手】
今、1時間で2㎏なんて落とせません。
夜までじゃないと、とても無理です。(泣きながら)
【ロンダ】
いや、できる。あきめないで。
トイレに座ったまま、あきらめるなんて言わないで。
これまでの努力が水の泡でしょ。
【A選手】
俺はもう干からびてます。
【ロンダ】
汗かいてるから干からびてないでしょ。
【ロンダ側の別コーチ】
たとえ失敗したっていい。でも、今は自分を信じろ。
最後までやってダメなら、仕方ない。
まだあきらめるのは早い。さぁ、サウナに入って。
【A選手】
もうダメです。(泣きながら)
【ロンダ側の別コーチ】
やるぞ。あきらめるな。よし、5分だけ、
時間与えるから、また来るぞ。
(5分後、A選手を呼び戻そうとする。)
【ロンダ側の別コーチ】
どうだ? やる気になったか?
【A選手】
もう終わりです。
ここから2㎏落とすことはできません。
【ロンダ側の別コーチ】
なんだと?
【A選手】
ここまで5時間ぶっ通しで落として、
そこからさらに、2時間やって63.5㎏。
あと2㎏、もう無理です。
俺がここ3,4日間、バカやっちまったんです。
【ロンダ側の別コーチ】
食い過ぎたのか?
【A選手】
俺が悪いんです、自分でけじめつけます。
【ロンダ】
もう少しもやる気は残ってないの?
【A選手】
もう時間もないし、
シャワーの水、飲んじまいました。
もう終わりです・・・
その瞬間、A選手は、トーナメント戦の失格のみならず、
合宿所からの強制退去が命じられたのでした。
UFCの代表からも罵声を浴び、彼が憧れの夢舞台
UFCに上がることは、おそらく一生ないでしょう。
心が完全にポッキリ折れた人を見た瞬間でした。
と、すみません、長々と番組でのやりとりを書きましたが、
日曜日、朝5時過ぎから6時近くまで、馬券の準備作業を
しながら、このTUF[タフ]という番組を見て、
「あきらめること」とか「あきらめないこと」とか、
「やっぱりやってきたツケは、必ず回るよな」とか、
あれこれ考えてしまいました。(汗)
実のところ日曜日は、作業前に一瞬、
「今日は無理してTRYする必要もないかな」と、
考えが入ったことも事実なのですが、「いやいや、
最初からそういうモードになるのはいかん」と、
思いながら、日曜日の勝負をしたのでした。
というわけで、長くなりましたので、
日曜日の結果は、また改めてアップします。
今日は、このような内容で失礼致しました。
ご精読ありがとうございました。
テーマ : 日刊コンピを使った競馬予想
ジャンル : ギャンブル